指がパキるその前に!ヘバーデン結節予防!ケガの治療に効果抜群MSM!【ボルダーが直面する関節損傷 サプリ編】
本日はお日柄もよく。
紳士淑女の諸君は外岩、室内共に楽しんでいることと推察する。
おはよう。マッソだ。
この時期は湿度も下がり、晴天の日数も春夏と比べれば格段に伸びる。
日差しはそれなりに温かく、身体が温まりやすいのでアップも割と短時間で仕上げられるのだろう。
まさにボルダリングの旬な時期だ。
この時期は湿度が下がりヌメりが減る。結果いつも止まらなかったホールドが止まるようになる。
また気温がぐっと下がる為、心肺が安定する。結果身体のキレが良くなったように感じたり、いつもよりもアグレッシブなムーブができるようになったり。
登れるようになることで自信もついてくる。楽しいので登る回数、時間共に増加し、強くなる。
「調子がいい時期」は「心身のポテンシャルが上がっている時期」が多い。
①身体機能の強化
②メンタルの成熟(自信)
③ボルダリング環境の好転
この3つがうまくかみ合った時に急に登れるようになりやすい。
諸君!こんな時は非常にケガをしやすいぞ!
それはまだ身体のコントロールを掌握しきれていないからだ。
限界値が上がっているのには気づいているが、限界値がどこか把握しきれていない。
この「急な一足飛びレベルアップ現象」はそれなりの頻度で起こる。
そして起こるタイミングも大体決まっている。
大体4級が登れるようになる→次は3級が→続いて2級もいける→さあ1級を!とメイングレードを更新するたびに起こる。
諸君も大体自分がメインで取り組む課題級(メイングレード)を把握している(当たり前だな)と思う。
この「メインで取り組む級」が一段上がる時にこの現象が起こり、徐々に身体が適応していく、一旦その級で安定、また登り続けているとある時に急な更新作業が入る。
身体がついていけないのも正直うなずける。
しかも今は晩秋から初冬にかけてだ。ホールドの塩梅もちょうどいい。
暑すぎないので脈、呼吸も上がりにくくパフォーマンスも出しやすい。
そんな自分のポテンシャルを図り切れない時にケガをし、限界グレードの更新が停止、下手をすればボルダリングからの退場もありうる。
そう、この時期はまるで大学入学したばかりに死屍累々と酒でつぶれる新入生歓迎会みたいなものだ。
しかしボルダリングは二日酔いになりました、もうお酒飲みたくありません→翌日には復活、みたいな展開はない。
関節回りや指をケガすれば少なくとも数週間、遅ければ数か月治療にかかる。
治療には時間がかかる、ではどうするか。
予防だ。
ケガは「予防」するもの!ケガを予防するためのアプローチ、3つ!
マッソもよく痛くなる指の部位が決まっている。
ポケットでも多用する薬指の腱鞘だ。
側面側から見た時のA2に当たる。A2は指の第二関節に当たる箇所だ。
カチを持った時の持ち方が悪かった時期があった。第一関節を曲げてカチを持つとA2を痛めがちなのだ。諸君も気を付けてほしい。
マッソは今でも疲労が残っているのにキャンパスボードを打ったり、アップが足りずにカチをデッド気味に取りに行ったりした時は嫌な予感がする時がある。
基本的にはケガは予防だ。
ケガの予防をする為に我々ができるアプローチは3つしかない。
①ボルダリング直前のアップ(ストレッチ含む)
②ボルダリングレスト期間中の柔軟、ストレッチ
③タンパク質、ビタミン、糖質、その他身体構成要素の補充
これだけだ。
ほかの要素も勿論ある。
登り方だとか注意散漫だとか諸々ある。
が、それは「なるべくしてなった」ケガ。未熟ゆえに起こってしまう、ある意味「防げないケガ」だ。
筋肉痛にもなるし、フック系の足使いをすれば股関節やふくらはぎが炎症を起こす。指も上腕、前腕も痛くなる。以前にも述べたが、これは筋肉成長のための痛みでもある。
ケガを予防すると私は言ったが、正確には「重大なケガを予防し、ボルダリングのレスト期間(2日程度)で80%治癒する身体作りをする」ことに焦点を置いている。
疲れが残ればケガの可能性はガンガン上がる。治療に時間がかかる重篤なケガだ。
それを避けるための1つに上記で上げた③タンパク質、ビタミン、糖質、その他身体構成要素の補充について本日は述べよう。
先日ボルダーの栄養摂取についてはゴツめのエントリーを書いた。
本日はそれを補う、マッソ御用達のサプリを紹介したい。
マッソはこれを飲み始めてから指の痛みが激減した。
自分でも最初サプリが効いているとは考えてなかった。
「いやいやまたまたぁ、たまたまだろ」と思い、途中摂取を1か月程停止、他のサプリを飲んでいたのだが、つい最近再開したのだ。
結果、また治った。
指だけでなく、最近マイブームの「ヒールゴリゴリフック10連発」で1週間くらい痛めていた股関節までも飲み始めて2日で痛みが消失した。
失礼、勿体ぶった書き方をしたな。
基本的にこれだけ!これだけ飲んでいれば関節炎はOKのMSM!
DoctorsBEST グルコサミン+コンドロイチン+MSMだ。
ここでグルコサミンとコンドロイチンとはなにか?
少々説明しておこう。簡単に言えば
・グルコサミン…アミノ酸の一種、軟骨の主成分であるプロテオグリカンを主要に構成している=軟骨を強化している
・コンドロイチン…ムコ多糖の一種、軟骨の構成物質で弾力をUPさせる=軟骨の崩壊を抑制している
軟骨=プロテオグリカンが主成分だ。
プロテオグリカン=タンパク質+糖質で構成されている。
このプロテオグリカンを構成しているのがグルコサミン、そしてプロテオグリカンの十分な弾力性=水分量の維持を司っているのがコンドロイチンだ。
素晴らしいことにプロテオグリカンは関節の抗炎症作用を備えている。骨と骨の緩衝材として働く為、摩擦を軽減し痛みを緩和させるのだ。
ボルダリングはどうしても特に指周りの関節、腱を酷使しがちだ。それを速やかに鎮静することはボルダーとして何よりも優先せねばならない。
そしてグルコサミンとコンドロイチンは同じ軟骨内に存在するため、非常に相性がいい。
共に摂取することがあり、相乗効果が期待でき、より高密度な軟骨を形成すると言われている。
ボルダーの天敵、「ヘバーデン結節」を予防せよ!
グルコサミン&コンドロイチンはボルダーの頭を悩ませる「へバーデン結節」の予防にも効果的だと考えられている。
諸君の中にもおるであろう。第一関節の変形症状だ。
へバーデン結節は特に第一関節に多く、関節の軟骨がすり減り、結果骨同士が擦り合わされ変形、発症する。抜本的な治療はとにかく手を使わないという不可能な症状だ。
重篤な場合、上記のように第一関節が大きく変形してしまう。
軟骨の補充と炎症鎮静、水分の保持をこのサプリで行うことで関節変形症の予防が可能だ。カチ持ちを多用しているボルダーが特に多い。第一関節に負担がかかる為だ。
痛みがひどい諸君も是非試してほしいと思う。
知る人ぞ知る!配合されているMSMって何?!
上記のサプリを紹介したのはグルコサミンとコンドロイチンが取れるからだけではない。ここに配合されているMSMが重要なのだ。
MSMはメチルサルファニルメタンという物質だ。
世間では美容サプリとしての方が認知度が高い。コラーゲンやケラチンの合成促進をする側面がありtwitterのタイムラインで拝見したことがある。
どうやら肌がプルプルになるようだ。
しかし我々が望んでいるのはそこではない!
ボルダーとしての目線で見てみよう。
このMSM、タンパク質生成を助ける働きがある。
またグルコサミンと併用したことで関節痛改善に至ったというデータもあるのだ。
他にも変形性関節炎の抑制、筋肉の抗炎症作用があると言われており、実際の論文としても残っている。
論文を置いておくので興味があれば見てほしい。
①変形性関節症患者118名にMSM500mg+MSMプラセボ薬を12週間投与した結果、変形性関節炎改善・痛みの軽減に繋がった。
またグルコサミンと併用した時が最も効果が高かった。
②MSM3000mg/1day+プラセボ薬を28日間投与、その後、膝伸展運動を実施、結果運動後における炎症性サイトカインの低下が確認された。
運動後の疲労軽減に役立つことが示唆される。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27844051
効果はわかった!じゃあ必要量は?飲み方について
グルコサミンとコンドロイチン、MSMはもちろん必要量がある。
体内の濃度が低ければ当然効果は出ないからな。
グルコサミンとコンドロイチンは体重に対して許容量が決まる。
参考だが
・~54kg グルコサミン:1000mg コンドロイチン:800mg
・55~99kg グルコサミン:1500mg コンドロイチン:1200mg
「おいおいマッソ、グルコサミンもコンドロイチンも食事から取れよ」と思う諸君。
まてぃ!
実は基本的にグルコサミンとコンドロイチンは食事からとることが非常に難しいのだ。
カニの甲羅などに含まれるキチン質から分解されて作られるのだが、これが非常に吸収されにくい。ほかに含まれる食品は非常に少ない。
だがグルコサミンもコンドロイチンも常に減り続けているので日常の食事では我々ボルダーは尚更摂取が追い付かないのだ。
そしてMSM濃度は実はデータが極端に少ない。
そもそもどうやって作用しているかよくわからないけど効いている物質なのだ。なので上記論文から推察する。疲労軽減で投与しているのが3000mgなので少なくとも3000mgは確保しておきたい。
一応グルコサミン、コンドロイチン、MSMともに過剰摂取が身体に悪影響を与えるという結果はない。MSMは多少お腹が緩くなることがあるがその程度だ。
ではマッソ推奨のこのサプリ、成分量を見てみよう。
海外のサプリの成分表はわかりにくいので解説する。
一番上のServing Sizeが「1回の1人前の分量」だ。この場合「4 capsules」なので「1回で4カプセル飲む」という意味だ。
60servingsは「60回分入っている容器だよ」240粒入っている規格だな。
そしてAmount per serving に続く下にGluccosamine(グルコサミン)Chondrotin(コンドロイチン)MSMがそれぞれ載っている。これは4カプセル飲んだ時に摂取できる内容量だ。
なので「4カプセル飲めばグルコサミン1500mg、コンドロイチン1200mg、MSM1000mg摂取できますよ」という表示だ。
さぁここまでわかれば後は逆算だ。
MSMは3000mgは最低飲みたい、このサプリ4カプセルに含まれるMSMは1000mgだ。では
1日3回、食後に!合計12カプセル飲め!
となる。
相乗効果が期待できる為、必ずグルコサミン、コンドロイチンと一緒に摂取してほしい。
実はこのサプリの親戚に、MSMだけを抽出した「MSM 1500mg/2カプセル」という商品もある。
これはボルダーには効果が薄いぞ!やめておけ!
実は今回紹介したDoctorsBEST グルコサミン+コンドロイチン+MSMをやめている間に1か月間「MSM 1500mg/2カプセル」を1日3回、6錠飲んだ。
ちっとも効果ないぞ!
完全にその期間を無駄にした感が否めない。諸君には同じ轍を踏んでほしくない。たぶんこちらは美容系の淑女諸君がケアをするにはもってこいなのだろう。価格もだいぶ安い。
その他にも小〇製薬のグルコサミン+コンドロイチンや他の海外メーカーのMSMサプリを試した。
マッソは5種類くらい飲んでいるが、この商品ほど抜群に痛みが止まるサプリは正直知らない。
関節痛軽減、筋肉炎症軽減、関節強化に飲むなら
これだ。間違えないように。
さぁ今回のエントリーも果てしなく長くなった。
是非激辛課題制覇、限界グレード突破に向けて(重い)ケガをしない体質作りを実践してほしい。
勿論サプリは万能ではない。
妥協しないアップ、日ごろかマメに行う柔軟・ストレッチが必須だ。
マッソ直伝のストレッチはまたの機会に述べる。
それも楽しみにしていてくれ。
では諸君、今後も良いボルダリングライフを。
健闘を祈る。